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逸品伝心

1585年、奈良大和郡山の城下町で大納言豊臣秀長公の御用菓子司として創業以来、伝統を継承してきた本家菊屋。老舗菊屋の夏の風物詩として愛されているのが、目にも涼やかな「竹流し」です。愛知県産天然若竹になめらかな舌ざわりの水羊羹を流した一品。

青竹薫るさっぱりとした甘さと爽やかな食感が一時、暑さを忘れさせてくれます。


大粒で知られる秋田県仙北市産の西明寺栗。その中でも化学肥料不使用、完熟落下後収穫と、管理の行き届いた赤倉栗園が栽培する貴重な善兵衛栗を使用した贅沢スイーツをご紹介します。上品な甘さの能登大納言小豆とほっこりとした刻み栗のハーモニーが楽しい「栗水ようかん」、濃厚な栗の風味とまろやかな喉ごしが絶妙な「栗かのこ水ようかん」。

いずれも栗本来のおいしさを堪能できる一品です。さらに秋田県上小阿仁村のたじゅうろう農園で化学肥料を使用しないで栽培された「コアニスイーツホオズキ」で作った「ほおずき水ようかん」をセット。甘く爽やかな酸味が後をひく和スイーツです。

岡山にあるお肉の専門店「千屋源 本多」の、塩釜を使ったひと味違うローストビーフです。素材は黒毛和牛のもも肉で、適度な霜降りにこだわりました。肉の表面をサッと炙って旨味を閉じ込め、瀬戸内の塩と卵白を混ぜて作った塩釜に包んでオーブンでじっくり蒸し焼き。芯までゆっくりと火が通ることから、ふっくらソフトでジューシーな、ロゼ色のローストビーフが焼きあがります。塩と香辛料のみのシンプルな味付けで、黒毛和牛本来のおいしさを際立たせました。塩釜入りの黒毛和牛のローストビーフには本わさびを添えております。


三方を海に囲まれる水産都市、下関。全国ブランドでもあるフグが有名ですが、「下関北浦 特牛(こっとい)イカ 」も自慢の特産品です。これは、角島沖合で釣られ特牛漁港に水揚げされた最高級Aランクの剣先いかのこと。荒波の響灘が育んだ肉厚で身質のやわらかないかはブランドいかとして、高い評価を得ています。

この特牛イカを姿造りに加工、鮮度のよいままマイナス45℃の超低温技術で冷凍し、活きた旬のいかの旨さを閉じ込めました。透き通るような特牛イカの刺身は、甘みがあって、コリコリとした食感が絶品です。香りのよい本わさびとともに、格別の味わいをご堪能いただけます。


香川県西部、瀬戸内海に面する三豊市。地中海性気候にも似た温暖な気候と潮風に抱かれたこの地で、ノーワックスにこだわり、極力農薬も抑えたレモンを作り続けているのがロロロッサです。段々畑で手間ひまかけて栽培された元気なレモンを堪能できる農家直伝の味をご紹介します。イタリア・カプリ島が起源とされるリキュール「リモンチェッロ」はフレッシュなレモンの香りと爽やかな飲み口が格別。ロックのほか、炭酸で割ってもおいしくいただけます。

シークヮーサーを相性のよい炭酸と合わせ、サイダーにしました。とくにこだったのが混濁果汁で、香りと果実感がよりいっそう増し、爽やかな喉ごしに。適度な酸味と甘みも兼ね備えたシークヮーサーサイダーは、暑い夏にいただくとそのおいしさの虜になりそうです。


京都南西部に位置する西山山系の麓、乙訓(おとくに)地域で約三百年の歴史を有する京筍。独自の京都式軟化栽培法によって育てられた良質な京筍は、やわらかで歯ざわりもよいうえ、えぐみの少ない風味のよさで全国にも名を馳せています。この地で代々、筍栽培を営む香月庵から京筍の佃煮をお届けいたします。自家山竹林で一番おいしい時期の早朝に収穫した筍を吟味した素材で仕立てた佃煮は、うっとりするほどやわらかでやさしい味わい。お子様からご高齢の方までお召しあがりいただけます。

京人が愛する「ちりめんつれづれ煮」、北海道産昆布と共に丁寧に炊きあげた「筍こんぶ」、花鰹の風味が染み込んだ「かつお土佐煮」。3種の味わいをお楽しみください。

越前若狭のブランド梅、紅映(べにさし)。その味は紀州南高梅にも勝るともいわれています。

紅映の完熟果を手でもぎ収穫し、塩だけの無添加にて仕込んだ後、地元の老舗昆布司奥井海生堂の昆布で巻き、仕上げました。塩分約16%、昔ながらの力強く滋味深い味わいをご賞味いただけます。