
長崎市にある魚住商店は、先代より受け継がれた製法へのこだわりを守り続けるからすみの老舗会社です。からすみはボラの卵を塩漬けにし、その後塩抜きをして乾燥させ固めたもので日本では三大珍味として多くの方に好まれています。
おいしいからすみに仕上げるために特に大切なことは、からすみを均一に乾燥させることだと魚住商店社長の魚住さんは教えてくれました。そのためには長い時間をかけてじっくりと乾燥させ、からすみを熟成させる必要があります。魚住商店がこだわっているのはこの“熟成”です。からすみ全体が均一に熟成するように一日に何回も布で拭いたり、ひっくり返したりといった非常に手間のかかる作業を繰り返し行っています。これによりからすみに深い味わいと香りが生まれ、美しいべっ甲色へと変わるのです。
お酒のおつまみとしてもピッタリなからすみ。3~5ミリにスライスして表面の薄皮をはいでそのままお召し上がりください。また大根の薄切りなどをはさんでちょっとしたオードブルに、またお茶漬けなどにもおすすめします。