お歳暮とは?
お歳暮は一年の終わりに、日頃お世話になっている方に対して感謝の気持ちを伝えるために贈られます。その起源は諸説ありますが、年の暮れにご先祖様へお供え物を贈る「御霊祭り(みたままつり)」が起源とされています。のちにそのお供え物を家族や親族、近所の方に配るようになり、「お歳暮」と呼ばれるようになりました。
現在では家族や親戚、勤務先の上司や、お取引先だけでなく、友人や会社の同僚、習いごとの先生などに贈る方も増えています。
お歳暮の贈る時期はいつからいつまで?
お歳暮の「歳暮」は年の暮れを表す季語にもなっており、12月に贈るのが一般的です。しかし近年では、11月からお歳暮を贈るケースが増えています。
地域によってもお歳暮を贈る時期は異なるため、遠い地域に住む家族や親戚、取引先などに贈る際にはぜひ知っておきましょう。
贈る時期は地域ごとに異なる
関東地方では早めに贈るのもアリ
贈り相手が東日本に住んでいるのであれば、11月中に贈っても失礼にはあたりません。相手の都合により、年末に帰省する、海外へ出張するなどの予定がある場合は、早めに贈っておく方が親切でしょう。
もし遅れてしまった場合の対処法
お歳暮を贈るのが遅くなってしまった場合、12月31日までに届くのであれば「お歳暮」と贈ってしまっても問題はありません。なぜなら「歳暮」の言葉が表すとおり、お歳暮は年の暮れ(年末)を締めくくる贈り物でもあるからです。
しかし、年内に届かない場合は「お年賀」もしくは「寒中見舞い」として贈り方を変える必要があります。松の内までに贈るのが「お年賀」で、松の内のあとに贈るのが「寒中見舞い」です。
「お年賀」として贈る
「松の内」の日も地域によって異なります。東日本では年明けから1月7日までを指しますが、西日本では年明けから1月15日(小正月)までを指します。
松の内までに届く場合は、のし紙の表書きを「お年賀」に変えて贈りましょう。
「寒中見舞い」として贈る
松の内の日までに届かない場合は、のし紙の表書きを「寒中見舞い」に変えて贈りましょう。寒中見舞いは立春(2月4日前後)までを指しているため、それまでには相手のもとに届くようにしましょう。
いずれの場合も、相手にお歳暮として品物を贈れなかったことのお詫びを伝えておくのがマナーです。
相手が喪中の場合はどうすれば良い?
「贈る相手が喪中だったらお歳暮は贈らないほうがいいのでは?」と思うかもしれませんが、お歳暮は日頃の感謝やお礼の気持ちを伝えるものであるため、相手が喪中の場合に贈っても差し支えありません。贈る際は、白無地の掛紙を使います。
ですが、忌中(四十九日以内)に贈るのは控えた方がよいでしょう。忌中は葬儀や法要、弔問で来られた方への対応など慌ただしいため、忌中を過ぎて(忌明け)から贈るようにしましょう。
もし忌明けが年始にあたる場合は、おめでたい意味を含む「お年賀」は避け、松の内のあとの「寒中見舞い」として贈るようにしましょう。
お歳暮の選び方
予算から考える
お歳暮の金額に明確な決まりはありませんが、3,000円〜5,000円程度が一般的な相場とされています。そのため、10,000円以上の高価なものを贈ると相手に気を遣わせてしまう上に、翌年に同程度のものを贈らないといけないという心理的負担をかけてしまいますのでマナーに気をつけましょう。
また、お中元に品物を贈っている場合は、お中元より2〜3割ほど価格の高いものを選ぶのが主流ですが、近年ではお中元と同じ金額のものを贈ることが増えています。
相手との関係性から考える
-
・仲の良い友人や同僚に贈る
3,000円程度:気を遣わせないためにも低めの金額で設定するケースが多いです。
〜3,000円のお歳暮を見る
-
・両親や義父母、親戚に贈る
3,000円〜5,000円程度:身内はお歳暮で贈られることの多い関係性です。一般的な相場を目安に、もし贈り合う場合は直接聞いてみるのもよいでしょう。
3,000円〜5,000円のお歳暮を見る
-
・上司や取引先、お得意様に贈る
5,000円程度:目上の人に贈るケースが多いため、相場よりも少し高めに設定します。しかし、企業によってはお歳暮のやり取りを禁止していることもあるため、規則について事前に確認しておくとよいでしょう。
5,000円台のお歳暮を見る
-
・特にお世話になっている相手に贈る
10,000円程度:普段なかなか会えない人やより感謝の気持ちを伝えたいという人には、色をつけて少し高めの品物を選ぶと気持ちが伝わるでしょう。また、年齢層が上がるにつれて高い品物が選ばれる傾向にあります。
ですが価格が高ければ高いほどよいというわけではありません。あくまで相手との関係性から考えることが大切です。
10,000円以上のお歳暮を見る
贈ってはいけない品物
-
・ハンカチ
ハンカチは漢字で「手巾」と書くことから“手切れ(縁切り)”という意味を連想させてしまいます。そのため、相手に贈る品物としては不向きでしょう。
-
・スリッパ・マット・靴下
靴や靴下も該当しますが、履くものや敷くものは「踏みつける」といった意味合いに捉えられることがあるため、目上の人に贈ってはいけません。
-
・刃物
ものを切る道具は、縁切りの意味を連想させてしまうため、お歳暮には不向きな品物とされています。
-
・櫛
櫛は一見、贈り物として良さそうですが、「く=苦しい」や「し=死」のような縁起の悪い意味を持つ言葉が並ぶため一般的には不適切とされています。
東武おすすめのお歳暮ギフト
-
・洋菓子・スイーツ
老若男女問わず幅広く好まれ、贈り物としても人気が高いのが洋菓子。東武オンラインショッピングでは「ヨックモック」や「ゴディバ」など、人気ブランドのお菓子を多数取り揃えております。
洋菓子の商品はこちら
-
・和菓子・米菓
落ち着いた甘味で上品な味わいの和菓子は、年配の方から好まれる傾向にあります。甘味以外にも、おかきやせんべいなど塩気のある米菓が人気で、「赤坂柿山」「がんこ職人」等があります。
和菓子・米菓の商品はこちら
-
・ハム・精肉
ハムは、贈り物の定番としてよく選ばれます。「伊藤ハム」や「日本ハム」など、一度は食べたことがあるのではないでしょうか。
他にも高級感のある精肉は、家族で楽しむことのできるギフトとして人気が高いです。
ハム・精肉の商品はこちら
-
・惣菜・佃煮
名店の味を家庭で楽しめる惣菜は食卓を彩ります。お酒のおつまみとしても味わえるものも多くあります。
また、小分けになった詰め合わせや保存のきくレトルトは一人暮らしをしている方やご夫婦にも楽しんでもらえるでしょう。
惣菜・乳製品の商品はこちら
佃煮の商品はこちら
-
・ビール・お酒
お酒が好きな方や忘年会が控えているときなど外せないのがビールです。「キリン」や「サントリー」などの有名メーカーのビールは定番商品です。飲み比べや地域・期間限定などのラインナップがあります。
ビール・お酒の商品はこちら
まとめ
ここでは、お歳暮の贈る時期や地域ごとの違い、マナーを中心に解説しました。
お歳暮は感謝の気持ちを贈り物に込めて渡すものです。あなたからのお歳暮でお世話になった人が喜んで楽しんでくれる姿を想像すれば、自然と贈り物は決まるかもしれません。
年の暮れが近づいてきていますが、良い年越しを過ごす一助として素敵なお歳暮を贈りましょう。